佛像圖彙339


【339】参宿(しんしゅく) 


[通釈] 

二十一 参宿 

通考に「参は十星。白獣の体中で三星。将を主る」と。 


[解説] 

 参宿は、和名唐鋤星(からすきぼし)。二十八宿の一つで西方白虎七宿の第7宿。距星はオリオン座ζ星(三つ星の東端の星)またはδ星(三つ星の西端の星)。主体となる星官(星座)としての参は、オリオン座のζ星、ε星、δ星、α星、γ星、κ星、β星の7つの星によって構成される。占いでは「普請・旅行・開店等が吉」などとする。 

 「参」は人参(にんじん)同様に「しん」と発音する。

  蘇東坡の詩句に「劇飲至参横」(劇飲して参横(しんおう)に至る)とある。東坡先生も呑み過ぎたと見える。 


[摂津名所図会より]52 

雲水坂(うんすいざか) 天王寺の南にあり。この地にある念仏寺に、近ごろ雲水比丘が中興して弥勒仏を安置した。ゆえに雲水の名がある。寺内に湯屋井というのがあり、昔、温泉があった跡である。 

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