佛像圖彙332
【332】壁宿(へきしゅく)
[通釈]
十四 壁宿
通考に「壁は二星。天子の官である。これは秘府である」と。
[注]
秘府 天子の図書を蔵する所。
[解説]
壁宿は、和名なまめぼし。二十八宿の一つで、北方玄武七宿の第七宿。距星はペガスス座のγ星。主体となる星官(星座)としての壁は、ペガスス座γ星とアンドロメダ座α星の2つの星によって構成される。東壁ともいう。占いでは「婚姻・旅行・開店が吉」などとする。
[摂津名所図会より]45 四天王寺続き
○聖霊院(しょうりょういん) 金堂の東南にあり。世俗では太子堂と称す。桁行七周二尺円寸、梁行五間一尺七寸。太子十六歳尊像の御自作・蘇我大臣・五徳博士・四天王等を安置する。
『元亨釈書』にいう、「釈の仙命は波州の人である。幼くして台山無動寺に上る。止観を習い、兼ねて弥陀を念ずる。額に三宝の字を刻み、背に弥陀の像を点図する。かつて四天王寺に詣でて、聖霊堂に於て尊像に対し、一指を燃やしたところ、青竜形が現われた。指の灯が竭きて竜の形が隠れた」と云々。
※聖霊院 本尊:十六歳像・太子二歳像。戦災後いち早く復興された。
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