佛像圖彙331


【331】室宿(しつしゅく) 


[通釈] 

十三 室宿 

通考に「室は三星。天子の官である。功事を主る」と。〔図は、室を挟む形で離宮〕 


[解説] 

室宿、和名はついぼし。二十八宿の一つで、北方玄武七宿の第六宿。距星はペガスス座のα星。主体となる星官(星座)としての室はペガスス座のα、βの2つの星によって構成される。営室ともいう。占いては「祝祭・婚礼その他一切が吉」などとする。 


 [摂津名所図会より]44 四天王寺続き 

経堂 太子堂の北の隅にあり。二間四方。如意輪観音を安置する。毎年三月二日未の刻、経供養あり。寺説にいう、この経供養というのは、震旦国より渡来した仏経を供養した遺法である、と。 

 ※経堂 本尊は如意輪観音。『勝鬘経』『維摩経』『法華経』の三経、「三経義疏」をはじめ高麗大蔵経・昭和荘厳経等が納められている。   

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