佛像圖彙327


【327】牛宿(ぎゅうしゅく) 


 [通釈] 

九 牛宿 

通考に「牛は六星。天の関梁。犠牲の事を主る」と。 


[注] 

●関梁 関所。 

●犠牲 神への供物として生きた動物を供えること、またその動物のこと。古代では犠牲を捧げるのが祭祀で重要なものだった。世界各地で見られ、今も一部で行われているが、多くは他のものに代用されたり、犠牲そのものが廃止されている。なお、古代では動物ではなく生きた人間を犠牲として捧げることも行われている。 


[解説]

  牛宿は、和名は稲見星(いなみぼし)。二十八宿の一つで北方玄武七宿の第二宿。距星はやぎ座β星。主体となる星官(星座)の牛は、やぎ座β、α2、ξ、π、ο、ρの6つの星からなる。占いでは「何事も迅速に進めて吉」などとする。

  星官の中には七夕で有名な牽牛と織女がある。 


[摂津名所図会より]40 四天王寺続き 

宝蔵 東僧坊の東にあり。十一面観音を安置する。桁行十二間一尺二寸、梁行四間四寸。

※絵はありません。   

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