佛像圖彙328

【328】女宿(じょしゅく) 


 [通釈] 

十 女宿 

通考に「女は四星。天の少府である。布帛(ふはく)を主る」と。 

〔図〕右上から時計回りで 金銀を主る 羅紋を主る 布帛を主る 珠玉を主る 


[ 注 ] 

少府 官名。秦代に設置された。後漢以降は天子の衣服等身の周りの物を主る。 


[解説]

  女宿は、和名うるきぼし。は二十八宿の一つで、北方玄武七宿の第三宿。距星はみずがめ座ε星。主体となる星官(星座)の女は、みずがめ座ε、μ、4番、3番の4つの星によって構成される。占いでは「芸始めは吉だが、仏事・送葬は凶」などとする。 


[摂津名所図会より]41 四天王寺続き

亀井水(かめゐのみず) 宝蔵の南にあり。楼を亀井堂という。桁行六間三尺、梁行三間五寸。霊泉は金堂の中にある青竜池より流れ出ている。白い石の間より玉のごとく清泉が涌き出ることから、白石玉出水という。また皇太子が御姿を映し楊枝の御影を書かせられたことにちなみ、影向井ともいう。また石造の亀より流れ出ることから亀井ともいう。 

※亀井堂 本尊は地蔵尊。1955(昭和30)年に再建。東西4間、西側を亀井の間、東側を影向の間と呼ばれ、左右に馬頭観音と地蔵菩薩がある。 


 回向を済ませた経木を流せば極楽往生が叶うとされる。 

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