佛像圖彙321


【321】氐宿(ていしゅく) 


[通釈] 

三 氐宿 

通考に「氐は四星。天子の宿官である」と。 


[解説]

  氐宿は、てんびん座α星、ι星、γ星、β星の4つの星で構成される。和訓は「ともぼし」。

  宿官は、平安時代、六位蔵人や式部・民部丞、外記・史・検非違使などがそれぞれの勤務の功によって従五位下に上り、受領(ずりょう)に任ぜられる資格を得た際、欠員がないため、自分の順番がくるのを待つ間、しばらく任ぜられる諸国の権の守、あるいは諸国の介などの称。 やどりのつかさ。

[摂津名所図会より]34 四天王寺続き 

鐘楼 

講堂の後、蓮池の側にあり。この梵鐘を無常院の鐘と称する。楼の桁行三間三尺六寸五分、梁行三間二尺五寸。 


 ※北鐘堂(黄鐘楼) 本尊は阿弥陀如来。北の引導鐘(ひとつ鐘)、鐘つき堂とも呼ばれ、この鐘の音は遠く極楽までも響くといわれる。 

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