佛像圖彙318


【318】木曜星(もくようしょう) 


[通釈] 

木曜星 梵字はボリ 

第九 不動明王 


[解説]  

木曜星は、九曜星の9番目。本尊は本図では不動明王とするが、文殊菩薩とするものもある。方位は東。胎蔵界曼荼羅では南。占いでは「この年にあたるときはすべて良し。しかし一族の事悪し。正直にして礼を守るときは、災い消失し幸福となるべし」などとしている。 


[摂津名所図会より]32 四天王寺続き 

五層宝塔(ごそうほうとう)  

金堂の南にあり。もとこの宝塔は和州(大和)額田部村額安寺にあったもの。一説に、同国の黒田勝楽寺にあったともいう。慶長中再営の時、帝の命によって今の場所に移転させた。層毎に雲水の彫物あり。ゆえに世に雲水塔という。釈迦画像・四天王木像・八祖画像を安置する。 ※五重塔のことで、聖徳太子創建の時、六道利救の悲願を込めて、塔の礎石心柱の中に仏舎利六粒と自らの髻髪(きっぱつ)六毛を納めたので、この塔を「六道利救の塔」ともいう。

    

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