佛像圖彙313


【313】金曜星(きんようしょう) 


[通釈] 

金曜星 梵字はシュ 

第四 勢至菩薩 


[解説] 

 金曜星は、九曜星の4番目。本尊は本図では勢至菩薩とするが、虚空蔵菩薩とするものもある。方位は西。胎蔵界曼荼羅では北。占いでは「この年にあたるときは、春冬悪く、夏秋は多いに良し。一族に災いおこりやすし。争いごと凶。その他は吉とす」などとしている。 


[摂津名所図会より]28

巻之二 東成郡(ひがしなりのこほり) 

荒陵山四天王寺敬田院(こうりょうさんしてんのうじけいでんいん) 


東成郡にあり。宗旨は八宗兼学。今は天台宗の江戸東叡山日光御門跡に属す。一名難波寺、また難波大寺、また御津寺法花園、また堀江寺、また荒陵寺ともいう。  

『新古今和歌集』

    難波のみつの寺にて芦の要のそよぐをききて 

  あしそよぐしはせの浪のいつまでか浮世中にうかびあたらん  行基菩薩  

当山は上宮太子(聖徳太子の別称)の御草創である。由来は『太子伝』にあり、世のよく知る所なれば、委しく記する必要はない。 

※これより巻二、東成郡です。まずは四天王寺について細かな説明が続きます。  

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