佛像圖彙312
【312】水曜星(すいようしょう)
[通釈]
水曜星 梵字はポ
十一面観音
[解説]
水曜星は、九曜星の3番目。本尊は勢至菩薩とされるが、本図では十一面観音とする。方位は北。この年にあたるときは、「何ごとも順調に運ぶ。貞心にして多いに喜び事あり。但し他行海川に行くことは慎むべし」とされているが、もちろん後付けの説明である。
[摂津名所図会より]27
大伴金村塚(おほとものかなむらのつか) 前回のつづき
同所にあり。土地の人はこの両塚を帝塚山(ていづかやま)という。また手支山(てづかやま)とも呼ぶ。言い伝えに、昔、住吉神と聖徳太子とが土地争いをされて、この所にて手を取り合い領地を定められたという。しかし、これは妄談にして取るに足らず。この所は一つの丘にして、西は海が広がり、南は岸姫松・住吉の社頭、北は天王寺の見事な梵刹が連なり、東は阿部野の風景がおぼろげに見える。かつては近隣の人たちがここに来て游宴の地とした。鷲住の旧蹟は住吉の下にあり。金村の旧宅は、堺の北荘高州浜の東にある。
※帝塚山古墳は大阪市住吉区帝塚山西。大阪市域で全形のわかる唯一の前方後円墳。昭和38年(1963)に国指定史跡となる。
下画像は大正~昭和初期ごろの様子。
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