佛像圖彙310


【310】九曜星・羅睺星(らごしょう) 


 [通釈] 

九曜星  

第一 

羅睺星 


 [解説]

  九曜(くよう)とは、インド天文学やインド占星術が扱う9つの星とそれらを神格化した神。中国へは『宿曜経』などにより漢訳された。人の運命を左右すると考えられたが、羅睺星は実在しない星。日蝕を起こす凶星と考えられた。 羅睺星は平安時代の神仏習合の際、日食を引き起こしたスサノオと結び付けられ災いを引き起こす天体と考えられた。羅睺星を祭り上げる場合は黄幡神として道祖神のように奉られる。 


九曜は家紋の「星紋」の図案ともなり、木曾氏をはじめ中央の星を八星が囲む九曜紋が満月の意味を持つ望月氏によって用いられた。『見聞諸家紋』には千葉氏、荒尾氏、宿久氏、溝杭氏が載り、『寛政重修諸家譜』には青山氏、戸田氏、三宅氏、佐久間氏、伊達氏、相馬氏、細川氏、保科氏などが載る。 


[摂津名所図会より]25 

八幡宮(はちまんぐう)  

桑津(くわづ)村にあり。土地の人が言う、「応神帝十三年、髪長媛をここに住まわせた。後世の人が祠を建てて八幡宮として崇めるようになった」と。 

※絵はありません。 

※今の桑津天神社。大阪市東住吉区桑津。  

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