佛像圖彙309
【309】破軍星(はぐんしょう)
[通釈]
破軍星 梵字はバ
第七
金剛手菩薩
[解説]
破軍星は、星宿としての名は搖光。上に小さく描かれているのは輔星。本来は第六の開陽に付属する。 以上が北斗七星それぞれを仏神になぞらえたものである。本来は道教の信仰で、それを密教が取り入れ仏教的要素を加えた。更に日本では北斗信仰とも関係して更に発展し、妙見信仰へとも発展した。 密教系寺院では冬至及び旧元旦、或いは立春に星供を行うが、これも道教系の儀礼が取り入れられたもの。道教では北斗は死を司り、南斗は生を司るとの事から延命を祈願する祭祀となった。星供は冬至に行うのが本旨である。なお、動画配信で護摩祈祷を中継する密教寺院(祈祷は日蓮宗寺院も)が増えているが、星供は公開しない所がほとんど。もっとも、夜中に暗い中で静かに行うため、中継しても意味もわからなければ何をしているのかも分からないから、見ても興趣が湧くものではないが。
[摂津名所図会より]24
百池(ももがいけ)
南田辺にあり。広さ四百畝。
※絵はありません。
※桃ヶ池公園(ももがいけこうえん) 大阪市阿倍野区桃ヶ池町
※池は古くから「ももがいけ」と呼ばれていたが、かつては「脛ヶ池」「股ヶ池」とも表記された。名称については、池の形が股引のような形になっているこに由来するという説や、聖徳太子の使いが大蛇退治をした際水深が腿程度だったためなどの説がある。
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