佛像圖彙308
【308】武曲星(ぶきょくしょう)
[通釈]
武曲星(ぶごくせい、とも) 梵字はナ
第六
地蔵菩薩
[解説]
武曲星は、おおぐま座ζ星(ゼータせい)。おおぐま座の恒星で2等星。 北斗七星を形成する恒星の1つでもあり、ひしゃくの柄の先端から2番目に位置する。
貪狼星(陽明星):「オンダラジタラジム」
巨門星(陰精星):「オンクロダラタム」
禄存星(真人星):「オンハラダギャム」
文曲星(玄冥星):「オンイリダラタムン」
廉貞星:「オンドタラニオン」
武曲星(北極星):「オンギャドロム」
破軍星(天関星):「オンバサダカンダム」
[摂津名所図会より]23
法楽寺(ほうらくじ)
南田辺村にあり。宗旨は四宗兼学。京師の泉涌寺に属す。紫金山小松院と号す。黄檗悦山筆の額には紫雲山と書す。 本尊は如意輪観音。源頼朝公の念持仏である。背面の銘にいう「左馬頭源義朝が一刀ごとに三礼し、久安二年丙寅二月十八日、法眼湛幸がこれを作る」と。 仏舎利二顆を宝塔に安置する。伝えていう「小松内大臣平重盛公の懇志によって宋田より贈る所である」と。 委細は寺記に見えている。
※大阪市東住吉区山坂
※真言宗泉涌寺派別格本山の紫金山小松院。通称は田辺不動尊。治承2年(1178)平重盛の開基。元亀2年(1571)織田信長の河内攻めで焼失。 宝永8年(1711)洪善和尚が33年の歳月をかけて本堂を再建。
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