佛像圖彙258
【258】雨宝童子(うほうどうじ)
[通釈]
雨宝童子 梵字はアーク(但し形が崩れている)
神代巻にいう「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)は伊弉冊尊(いざなみのみこと)と相談して言った「私たちは大八洲国(おおやしまのくに)を生んだ。どうして、天下の主たる者を生まないでいられようか」と。そこで日の神を生んだ。これが天照大神である」と。
[注]
神代巻 日本書紀の神代の部分。
[解説]
雨宝童子は、天照大神が日向に下向した時の姿とされる。手に宝珠を持ち、頭に五輪塔を戴く。大日如来の化身という説もある。
画像は木造雨宝童子立像(三重県伊勢市・金剛證寺所蔵、重要文化財)、平安時代の作(Wikipediaより)。
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