訓蒙図彙349
訓蒙図彙 349 天文の部
星(せい しょう)
[訓読]星 せい・しやう(しょう) ほし。総名なり。○星光を芒(ぼう)といふ。流星は、よばひぼし(よばいぼし)。〇日・月・星を三光となす。
[通釈]星 せい・しょう ほし。天体の総名である。○星光を芒という。流星は、よばいぼし(婚ひ星/夜這星)のこと。〇日・月・星を三光とする。
[語釈]●よばひぼし 『枕草子』に「星はすばる。ひこぼし。ゆふづづ。よばひぼしすこしをかし。尾だになからましかば、まいて。」(239段)とある。「夜這いだというのに明るい尾を引いているが、人に知られない尾のないほうがいい」ということ。「夜這ひ」は、夜中に男が女の寝室に忍び込んでいく(這う)ことをいうが、呼び続ける、言い寄る、求婚するという意味の「呼ばふ」が語源で、「婚」の字を当てていた(婚ひ星)。
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