訓蒙図彙347

訓蒙図彙 347 天文の部 

(じつ にち) sun 


 [訓読]日 じつ・にち ひ。○日光を景(けい)といふ。ひかげ。晷(き)、同じ 


[通釈]日 じつ・にち ひ。○日光を景という。ひかげ。晷も同じ 


[解説]

 日は日光のこと。説明に「ひかげ」(景は影に同じ)とあり、疑問に思われる向きもあるかもしれない。同じ「ひかげ」と訓じる日影と日陰は全く意味が異なる。日影はもともと日光そのものであり、日光によってできるかげも含まれるようになった。つまり、日影はあくまで日(太陽)が主体。日差しの意味も。これに対し、日陰は日光の届かない所、太陽が見えない所であり、物陰の意味。晷という字も「ひかげ」という訓が当てられているが、日影、日光の意である。日影と日陰の誤用に注意したい。 

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