訓蒙図彙343
訓蒙図彙 343 天文の部
両儀(りょうぎ) the two principles; heaven and earth
[訓読]両儀 りやうぎ(りょうぎ) 天地なり。○天地人を三才(さんさい)となす。
[通釈]両儀 りょうぎ 天地のこと。○天地人を三才とする。
[解説]儒家のテキストとしても重んじられた『易経』(えききょう 『易』『周易』とも)では、太極(宇宙の根源)から生じた陽と陰からなる二つの力のこととし、「易に太極あり、是(これ)両義(りょうぎ)を生ず。両義、四象(ししょう)を生じ、四象、八卦(はっか)を生ず」と宇宙から万物が生成される理論を述べている。易は占いとして利用され、そのようにとらえる人が多いが、そのような使い方もできるものの、本来は宇宙における森羅万象を明らかにしたものである。
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