佛像圖彙209
【209】聖眞子権現(しょうしんしごんげん)
[通釈]
聖眞子権現 梵字はキリーク 十九日
江州(近江)志賀の郡に示現された。或いは八幡大菩薩とも。
本地は阿弥陀如来。
[解説]
聖眞子権現は、地主三聖の一。比叡山三塔の内横川の地主神として祀られた。横川を開いた良源に依って祀られた。三十番神の成立年代を推定する一つの資料ともなる。
「聖眞子」の尊名は『法華経』に依拠するもので、正統な仏法の後継者を意味する。 康保五年(968)、大比叡・小比叡神に聖眞子を加え、三塔体制の象徴としての地主三聖が成立した。
[雑記]
先般、皇族から離脱された元お妃の眞子さんの名前、由来は存じ上げないが、はからずもこの権現さまと同名である。しかも「眞」の字。「聖眞子」は「聖なる眞子」とも読めるが、皇室には神道関係者、国学や歴史の学者も多く関わっており、この権現さまのことも誰かは知っているはず。命名の経緯などを知りたいものです。
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