訓蒙図彙305
訓蒙図彙 305 虫介の部
蠓(もう ぼう) gnat
[訓読]蠓 もう・ばう(ぼう) まくなき、蠛蠓(べつもう)なり。其の飛ぶこと磑(がい)なれば則ち天風ふき、舂(つ)きなば則ち天雨ふる。○醯鶏(けいけい)は、今按ずるに、俗に云ふ、しょうじょう。甕中の蠛蠓なり。
[通釈]蠓 もう・ まくなき、蠛蠓のことなり。高く飛べば風が吹き、下に落ちるようだと雨が降る。○醯鶏とは、今考えるに、俗にいう、しょうじょう。甕(かめ)の中にいる蠛蠓のこと。
[語釈]●蠛蠓 まくなぎ。ヌカカやユスリカの類。夏の夕暮など、野や畑でうるさくつきまとう小虫。
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