訓蒙図彙272
訓蒙図彙 272 虫介の部
蚋(ぜい) black fly
[訓読]蚋 ぜい ぬかが。今按ずるに、俗に云ふ、ぶと、蚋子(ぜいし)なり。蜹(ぜい)、同じ。○蚋小にして黒き者を蟆子(ばくし)となし、最小にして塵相浮きて上下する者を浮塵子(ふじんし)となす。
[通釈]蚋 ぜい ぬかが。今考えるに、俗にいう、ぶと、蚋子のこと。蜹も同じ。○蚋の小さくて黒いのを蟆子とし、最も小さくて塵とともに浮かんで上下するのを浮塵子とする。
[解説]ヌカカ(糠蚊)のこと。ハエ目(双翅目)・ヌカカ科 に属する昆虫の総称。体長が1mm から 1.5mmほどの小型昆虫で約40種が日本に分布する。一部の種類のメスは蚊と同様に吸血動物となる。
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