佛像圖彙36

【36】般若菩薩(はんにゃぼさつ)

[通釈]

般若菩薩 梵字はジク

般若別部の主である。

般若とは大智融通の事で有る。


[注]

般若別部:般若経に関する経典の総称。般若経は主に一切皆空(いっさいかいくう。世の中にあるものは皆、実体のないものである)を説く。唐の玄奘(げんじょう)の『大般若波羅蜜多経』(だいはんにゃはらみったきょう。600巻)は著名。その真髄を極限まで要約した『般若心経』(はんにゃしんぎょう)は鳩摩羅什(くまらじゅう)の訳を始めとして七種の訳があるが、一般に通行しているのは玄奘の訳。七種の訳を見たければ金陵刻経処版「般若心経七訳」を。また、空海が註釈を加えた『般若心経秘鍵』(はんにゃしんぎょうひけん)という書物(真言宗ではお経として読誦している派も)もある。

般若心経秘鍵

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