南留別志399

荻生徂徠著『南留別志』399

一   明朝(みんちょう)の一石(いっこく)は、吾邦の四斗六升ばかりなり。今の四斗俵といふ物も、是より起れるならん。


[解説]日本の1石は10斗100升、1,000合に当たる。日本では、1食に米1合、1日3合が概ね成人一人の消費量とされているので、1石は成人1人が1年間に消費する量にほぼ等しいと見なされ、示準として換算されてきた(1000合/1日3合で333日分)。中国は時代などにより変化があるが、明時代の1石は日本では4斗6升、つまり日本の1石と明の1石では倍以上の違いがある。前段の「尺」同様、中国の単位の実質は日本のものよりも小さい。

過去の出来事

過去の本日の朝廷や江戸幕府の人事一覧、その他の出来事を紹介します。ほかに昔に関する雑記など。