南留別志250
荻生徂徠著『南留別志』250
一 ふるき物語には、いくさの陣といふ詞(ことば)あり。陣の座などの陣に、わかたん為なるべし。
[解説]陣というと戦陣や陣形のように戦(いくさ)の言葉で多く使われているが、これとは別に、平安時代中頃から,公卿が政務を評議するために着席した場所のことを陣座(じんのざ)と言った。。本来は近衛の詰所であったが,のちに公卿が会議などを行う場所となった。この会議を陣定 (じんのさだめ) とか仗議 (じょうぎ) とかいい,公卿は任官ののち必ず陣座に着くことになっていた。内裏の左右近衛陣にあった。画像は京都御所の陣座。
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