斉諧俗談154

斉諧俗談 154

〇八葉樒[はちようのしきみ]

丹波の国船井郡大内村に、楽音寺[がくおんじ]という天台宗の寺がある。当山の樒は他の樒と違い、その梢(こずえ)の葉がどれも八枚ある。このために八葉の樒と呼ぶのだという。


[語釈]

樒 しきび、とも。しきみ科の常緑小高木。春、葉のつけねに黄白色の花が咲き、葉に香気がある。枝を仏前に供える。葉は抹香・線香の材料。種子は猛毒。

過去の出来事

過去の本日の朝廷や江戸幕府の人事一覧、その他の出来事を紹介します。ほかに昔に関する雑記など。