斉諧俗談83

斉諧俗談 83

〇酒魔[しゅま]

韻府(いんぷ)に言う、元載(げんさい)という人は、生まれつき酒が嫌いだった。鼻に酒の匂いを嗅ぐと、それだけで酔った。ある人が、元載の鼻の頭を針で少し切ってみると、小さい虫が出てきた。これを酒魔という。この日から元載は酒一斗も飲めるようになったという。

過去の出来事

過去の本日の朝廷や江戸幕府の人事一覧、その他の出来事を紹介します。ほかに昔に関する雑記など。