斉諧俗談57

斉諧俗談 57

(承前)

三才図会に言う、漢の平帝の元始元年に、子を産んだ者があった。その子は二つの顔と四つの手があった。漢の霊帝の中元元年にも二つの頭のある男子を産んだ者があった。後漢の建安年間にも、二つの頭のある女子を産んだ者があった。晋の懐帝の永嘉元年、頭が鳥で、馬の蹄(ひづめ)のある足、手は一つで毛がなく、尾は黄色で、大きさは椀ぐらいの子を産んだ者があった。また晋の元帝の大興三年、謝平という人の妻が子を産み、地面に落ちた。かすかに声を発したが、しばらくして死んだ。鼻も目も頭の上にあった。顔面がまるで頭の頂のよう。口に歯が一直線に並び、胸は亀、手足の爪は鳥のようで、下にかがむような姿勢をしたという。

過去の出来事

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