経典解題41
【経典解題】41
佛說離垢施女經
ぶっせつりくせにょきょう
西晉の竺法護の訳。一巻。離垢施女が佛の弟子となり、修行し得道する過程を説く。これも女人成佛の初期の実態を示すもの。仏教では成仏できるのは男性だけで(だから如来も観音もすべて男性(ごく一部、例外的に女性の観音もいるが))、女性は成仏できないとされた。釈迦の弟子もすべて男性。しかし、大乗仏教では女性でも成仏できるという教えが起こり、特に法華宗ではこの教えを前面に出したことから我が国でも平安朝以降女性たちが帰依するようになった。今の法華(日蓮宗)系の新宗教で女性信者がとても多いのも「女人成仏」の影響が大きい。『大寶積經』三十三「無垢施菩薩應辨會」の同本異訳。
[冒頭部分の翻刻および訳文]
聞如是:一時,佛在舍衛國祇樹給孤獨園,與大比丘眾俱。比丘千人皆阿羅漢,諸漏已盡逮得已辦,無復塵垢而得自在,棄捐重擔逮得己利,盡除終始諸所結縛,度以聰慧通達明智悉為仁賢,猶如大龍心得自在。其大人賢者阿難,菩薩萬人。皆成大阿羅漢,皆一切聖達神通己暢,悉不退轉法輪。菩薩其名:寶光菩薩、智積菩薩、名首菩薩、辯積菩薩、首咸菩薩、光世音菩薩、賢首菩薩、喜王菩薩、行無思議脫門菩薩、念諸法無蓋菩薩、慈氏菩薩、入志性菩薩、棄諸惡趣菩薩、除眾憂冥菩薩、超欲無虛跡菩薩、無虛見菩薩、德寶校飾菩薩、金寶曜首菩薩、舍諸蓋菩薩、無害心菩薩,如是等菩薩具足萬人。
爾時,賢者舍利弗、大目揵連、大迦葉、須菩提、邠耨文陀弗、離越、阿那律、阿難等,溥首童真、不虛見、寶英、棄諸惡趣、棄諸陰蓋、光世音、辯積、超度無虛跡。時此八菩薩及八弟子,明旦著衣,持缽入城分衛,斯等俱行相與共議各各發願。
舍利弗曰「當如是像三昧正受入城分衛,令其中人普使一切聞四聖諦。」
大目連曰「願城中人皆使一切無有須臾興施魔事。」
大迦葉曰「願城中人施我食者,一切皆使得無盡福至無為度。」
須菩提曰「願城中人敢睹光明,以是緣報皆得生天及在人間,然後逮得無為之法。」
邠耨曰「願其城中諸外異學梵志長者,悉得正見。」
離越曰「願其城中一切眾人無有罪殃,悉獲安隱。」
阿那律曰「願其城中一切眾人悉得天眼。」
阿難曰「願其城中一切眾人,悉使識念往古所可曾聞經法。」
文殊師利曰「化其城中門戶窗牖、重閣精舍、器物瓔珞、樹木枝葉、華實衣服之飾,皆使宣出空、無相、無願、無所逮得、不起不滅、無有放逸、無所著聲、無有形類、無吾我聲。」
無虛見曰「化其城中一切人民男女大小目所睹者,悉見佛形,至後究竟逮得無上正真之道。」
寶英曰「化其城中一切居家所有諸藏,皆滿眾寶。」
棄諸惡趣曰「化其城中所居眾民,敢有犯作地獄之罪,現在之法,使罪微輕忽然虛盡。」
棄諸陰蓋曰「化其城中人棄捐五蓋不使增長。」
光世音曰「化其中人閉牢獄者使得解脫,諸有繫囚令得解散,諸恐懼者得無所畏。」
辯積曰「化其中人敢見我等皆得辯才,使諸伎樂轉共談語。」
超度無虛跡曰「令其中人吾等目見,皆使究竟至於無上正真之道。」
時八菩薩八大弟子,各各如是悉共議已,到其城門。
その時、徳の高い舎利弗、摩訶迦葉、須菩提、達磨弗、利婆、阿難らは、また、一切の悪因を断ち切り、一切の障碍を捨てた普首、不虚軒、宝応の八菩薩、そして虚偽の痕跡を残さずに施しを果たした広世音、毘笏、そしてその弟子八人と共に、袈裟をまとい、托鉢鉢を携えて城に入り、城の守護にあたった。皆、共に城下に入り、それぞれに誓いを立て、共に討議した。
舎利弗は言った。「このように、人は城に入り、完全な三昧の状態で城を守るべきです。そうすれば、そこにいるすべての人々が四つの聖なる真理を聞くことができるでしょう」
目連菩薩「この街のすべての人々が一瞬たりとも悪魔的な行為に手を出さないよう祈ります」
摩訶迦葉「私に食べ物を与えてくれるこの街のすべての人々が、限りない祝福を得て、苦しみから解放された境地に達しますように」
須菩提「この都市のすべての人々が勇気を出して光明を見ますように。そして、この業の報いによって、彼らは皆、天国か人間界に生まれ変わり、無為の法を得ますように」
ビン・ヌ「市内の外国人バラモンの長老や学者全員が正しい見解を得られますように」
李月「市内の人々が罪や災難から解放され、平和と安全が保たれますように」
アヌルッダ「あの町の人々が皆、神の啓示を得られますように」
アーナンダ「あの町の人々が皆、昔聞いた経文を覚えていられますように」
文殊菩薩「街の門、窓、楼閣、寺院、食器、装飾品、木の枝、花、果物、衣服を変容させてください。それによって、すべてが空、無形、無欲、無、不生不滅、無怠、無音、無形、無自我、無声を唱えるようにしてください」
無窮賢「町中の人すべて、老若男女を問わず、皆が仏陀の姿を見るようにし、最終的に無上かつ真の道を得るようにしなさい」
鮑英「城中の家々にある宝物を、すべて宝の山に変えなさい」
棄諸惡趣「町に住む人々を変えなさい。そうすれば、彼らのうちの誰かが地獄に落ちる罪を犯したとしても、法律によってその罪は軽微なものとなり、突然消え去るでしょう」
棄諸陰蓋「城中の人々を改心させて五つの束縛を捨て、成長しないようにせよ」と言って、五つの束縛を捨てた。
光世音「彼は捕らわれた者を改心させ、牢獄から解放し、囚われている者を解放し、恐れている者から恐怖を消し去るのです」
扁鵲「われわれは皆、討論に熟達し、音楽家や芸能人もわれわれの会話に参加しよう」
超度無虛跡「中にいる者すべてが私たち自身の目で見られ、最終的に彼ら全員が至高の真の道に到達しますように」
八人の菩薩とその八人の大弟子たちは、このように議論を交わしながら、やがて城門に到着しました。
※図はこちら→ https://note.com/11111hiromorinn/n/n74010f984512?app_launch=false
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