斉諧俗談31
斉諧俗談 31
〇金毘羅忌穢[こんぴらのいみけがれ]
讃岐の国鵜足郡[うたりこおり]の金毘羅権現の山に天狗が棲む。その名を金毘羅坊という。これに祈願すると霊験あらたかだが、祟りも強烈である。そのため、常に参詣の人に対して、穢れに触れることを禁じた。しかし、他に異なる点もある。
蟹 五十日
川魚並びに蒜(ひる) 三十五日
海糠(あみ) 三十日
このように定めているという。
[語釈]
海糠 エビに似た小動物で、大きさは2~3センチメートル。塩辛、佃煮として食用にするほか、魚類のえさ、漁のまきえに用いる。こませ。あみえび。あみざこ。あみじゃこ。ぬかえび。
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