【諸乗法数】28-1
【諸乗法数】28-1
二十八宿
角 亢 氐 房 心 尾 箕 東 靑龍
斗 牛 女 虛 危 室 壁 北 玄武
奎 婁 胃 昴 畢 觜 參 西 白虎
井 鬼 柳 星 張 翼 軫 南 朱雀
註 黄道に沿った星座を二十八に纏めたもの。二十八舎とも。なお、この書では方角の割付けが間違っているので正し、四象も加えておく。
中国で月の盁虛(えいきょ。満ち欠け)が約二十八日なので二十八の数が定められたといわれている。文献では『礼記』曲礼(きょくらい)上が初見だが、湖北省隨県の曾侯乙墓出土の漆器に既に描かれていたので、春秋期には既に知られていたと思われる。後、天竺に伝り佛教にも取り入れられ、『宿曜経』等占星術としても用いられた。道教では重んじられ、『抱朴子』(ほうぼくし)内篇の雑応に見られ、経典としても北斗七元紫庭延生秘訣など延命長寿の法として祀られる。四象に分ける事が多いが、『淮南子』(えなんじ)天文訓では九野に分けられている。
本邦に伝った後は陰陽道で重んじられ、現在でも曆の吉凶欄に記載されている。
余説
『西遊記』では時に玉帝より悟空の援軍として派遣される事もある。
「すばる」は昴宿の和名。
澁川春海が貞享曆を制定するにあたり、和名の無かった物に和名を付けた。鬼宿(蟹座の一部に相当)に「たまのおほし」等珍妙な物が多い。
佛教での図像は『佛像圖彙』に描かれている。道教では天将の姿で描かれている。
中国の星座を知りたい向きは大崎正次著『中国の星座の歴史』1987年、雄山閣刊が、また読み物としては福島久雄著『孔子の見た星空』1997年、大修館書店刊がある。これは歴代の詩文を掲載している。
※図はこちら→ https://note.com/11111hiromorinn/n/nb3d3b91b365d
0コメント