【諸乗法数】12-6
【諸乗法数】12-6
十二惡律儀
(阿毗達磨大毗)婆娑(論)
屠兒
魁膾
養猪
捕魚
獵師
網鳥
捕蛇
養雞
呪龍
作賊
捕賊
獄吏
註 悪因を作るとされる職業。出典は『阿毗達磨大毗婆娑論』とあるが、実は『雑阿毗曇心論』。これも語句や順序に異同があるので原典によって正す。
一屠兒(原典では屠羊) 食用に羊を飼う。
二養雞 食用に鷄を飼う。
三養猪 食用に豚を飼う。
四捕鳥 食用等のため野鳥を捕える。
五捕魚 食用に魚を捕える。
六獵師 食用等のために野獣を捕殺する。
七作賊 盗賊。
八魁膾 本来は「劊手」で、死刑執行人のこと。
九守獄 獄吏。
十呪龍 蛇等を使い呪術を行う。
十一屠犬 食用にするため犬を殺す。
十二伺猟 猟師を束ねる者。
なお、北本『大涅槃経』巻二十九には更に多く十六もある。現代からすればこれは職業差別であり、宗教の教えとはいえ、乗り越えなければならないものである。
悪律儀はこの他にも『大方便佛報恩経』巻六・『倶舎論』巻十四・『瑜伽師持論』巻九等多くの経典にさまざまな説を挙げている。『大方便佛報恩経』では両性具有も悪律儀に数えている。
※図はこちら→ https://note.com/11111hiromorinn/n/n2ffcee360fb8
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