【諸乗法数】11-3

【諸乗法数】11-3

十一善 

信 

進 

慚 

愧 

無貪 

無嗔 

無痴 

輕妄 

不放 

捨 

不害


註 六位心所(唯識に於ける心理分析)の一つで人の心を善導する方法。

信 一切の善法を信ずる。

進 (原典には無し。七ツ目に勤がある) 

慚 常に心に慚(反省)の念を懐く。

愧 常に己の行動を振り返る念を懐く。

無貪 常に心に貪らぬ念を懐く。

無嗔 常に忍辱の念を懐く。

無痴(原典では癡) 一切の法を理解し躊躇わぬこと。

勤 弛みなく修行に励むこと。

軽安(妄と判じたのは版が欠けたため。架藏の貞享版で正す) 身心を調暢させること。

不(放。原典により補う)逸 常に怠ることなくく精進する。

捨(原典では行舎。舎と捨は同じ) 身口意の三業を寂静にし昏沈(鬱)掉挙(騷)を捨て去る。

不害 一切衆生に抜苦与楽を齎し害することがないようにする。

『成唯識論』巻六に見える。

※図はこちら→ https://note.com/11111hiromorinn/n/nfbc273d3a171


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