【諸乗法数】10-51

【諸乗法数】10-51

理事十門 

大疏 


理徧於事 

事徧於理 

依理成事

事能顯理 

如理奪事 

事能顯理 

真理即事 

事法即理 

真理非事 

事法非理


註 正しくは理事無礙十門という。於事(現象)と與理(本体)の関係を十に分類したもの。

理徧於事(原典では偏。以下同) 事(じ)には分限があるが理は無限であるとする。

事徧於理 事と理が融合しているとする。

依理成事 真如の理と世間の事は一体であるとする。例えれば水とその表面の波のようなものである。

事能顕理 理には形相が無いが、明らかな事はそれによって成立する。例えれば波が収まれば水の全体が明らかになる。

如理奪事 事相は虚であるが理は全体である。例えれば心経の「是故空中無色無受想行識」と同じである。

事能顕(原典では隠。明らかに誤り)理 真理は既に縁に随って形相をなしているため、事現れて理が隠れている状態である。例えれば波が起って水が隠れて仕舞うようなものである。

真理非事 事は即ち真理であるが、その理のために諸相が否定され、妄りに差別されてしまう。例えれば水は真理であるが、波という動相によって水が隠されるようなものである。

事法非理 理性は平等であり、事相は差別である。例えれば水は一であるが、波にはさまざまな動相があるようなものである。

大疏に見える。

※図はこちら→ https://note.com/11111hiromorinn/n/na521f41c83b3


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