斉諧俗談12

斉諧俗談 12

〇大垂氷[おおつらら]

五雑俎に言う、「正徳年間、順天府の文安県で水がたちまち生じ、この日は大変な寒さだったことから、凍って氷柱となった。高さは五、六丈もあり、中は空洞で横に穴が開いていた。凝結してしても固く、数日経ってようやく融けて流れて消えた。このようなことは古今いまだ見た事がない怪異である」と。


[語釈]●順天府の文安県 順天府は明(みん)・清代に存在した北京付近の24県からなる府。清代に寧河、文安、新鎮、大城の4県が府尹(順天府長官)より遠方に位置することを理由に直隷省に移管されてた。

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