【諸乗法数】9-18

【諸乗法数】9-18

九縁生識 

明 空 根 境 作意 根本依 染淨依 分別依 種子 

眼 耳 鼻 舌 身 意 第七 第八


註 縁とはさまざまな結果をもたらす要因。それを九種に分け、それぞれが何れの識を生ずるかを示したもの。

明縁 日月の光を象徴し視覚を生ずるもの。

空縁 形は形は明らかではないが存在する視覚・聴覚に作用するもの。

根縁 耳鼻舌身意の五根に作用するもの。

境縁 色声香味触の五塵に作用するもの。

作意縁 六識に作用するもの。

根本依縁 阿頼耶識に作用するもの。

染浄依縁 未那識に作用するもの。

分別依縁 第七識(阿頼耶識と未那識を総合したもの)に作用する。

種子縁 一切諸法に作用するもの。

『成唯識論』巻二・四に見る。


釋曰 

根本依

即賴耶 

染淨依

即第七 

分別依

第六識



註 根本依は阿賴耶識 染淨依は第七識 分別依は第六識である。


頌曰 

眼識九縁生 

耳識唯從八 

鼻舌身三七 

後三五三四 

若加等無間 

從前各増一


註 九縁を頌の韻文の形で再説したもの却って解り難いが、大意は、眼識は九縁を生み出し、耳識は唯八識に従うのみ、鼻舌身は三識と七識により、後三(第六・七識)五三四(第六識は五縁を生じ第七識は三縁を生じ第八識は四縁を生ずる事をいう) 若し等無間縁(四縁の一つ。心の作用に於ける過去の記憶や因縁)を加えれば 更に各々が一縁を増す事となる。

※図はこちら→ https://note.com/11111hiromorinn/n/ndaf1972ae622


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