【諸乗法数】9-14
【諸乗法数】9-14
鬼分九類
炬口・針咽・臭口 無財
針毛・臭毛・大癭 少財 三品
得棄・得失・勢力 多財
註 例によって原典と語句と順序に異同がある。得棄は希棄、得失は希祀で、希祀の方が先。南贍部州の地下に餓鬼の居住する所があり、そこに居る餓鬼を先ず三分類し、更に九分類に細分したもの。『阿毗達摩順正理論』にある。
無財鬼は真正の餓鬼。全く飲食祭祀を受けられず苦しむ。
炬口鬼は常に口より火焰を吐き飲食を受け付けられない。
針咽鬼は喉に針が生じ全く飲食を受け付けられない。
臭口鬼は常に悪臭に悩まされ飲食を受け付けられない。
少財鬼は極希に祭祀飲食を受けられる。
針毛鬼は全身に針の如き毛が生じ矢に当たった如く痛み苦しむ。
臭毛鬼は全身の皮膚が腐爛し悪臭に苦しむ。
大癭鬼は全身に大きな癭(こぶ)が生じ進退もままならぬ。
多財鬼は希に祭祀飲食を受けるが、飲食する際に苦しみを伴う。
希祀鬼は常に虚空をさまよい祭祀飲食を求める。
希棄鬼は人の棄てた物や糞便等を食する。
大勢鬼は山林や廃れた寺廟に住み着く夜叉羅刹の類。
※図はこちら→ https://note.com/11111hiromorinn/n/ned80fb0a7afa
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