【諸乗法数】8-38

【諸乗法数】8-38

立頌八意 

少字攝多義故 

讃嘆多以偈頌 

為鈍根重説故

為後來之徒故 

為隨喜樂故 

為易受持故 

増明前説故 

長行求説故


註 経典の中で偈頌(げしょう)を用いる理由八つ。

一、字数は少ないが意義が多い時。

二、弟子や菩薩が説法を聞いて感動した時。

三、理解力に乏しい者に対して。

四、新たに入門した者に対して。

五、解り易く説くため。

六、感動のあまり思わず歌い出す。

七、前の説に更に解説を加える時。

八、長い説法を要約する時。

『華厳大疏』に見える。

偈頌とは経典の中に見られる韻文形式のもの。妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五(下に原文)が多くの宗派でよく唱えられており、偈文として有名。思うに、現代のインド映画の如く、説法の最中に歌謡形式を交えたものであろう。中国に伝わって変文や宝巻となり、更に本邦の芸能にも繋がると思われる。

※こちら↓に図と妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五があります。

https://note.com/11111hiromorinn/n/n911ac54f3583


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