【諸乗法数】8-37

【諸乗法数】8-37

尼八棄戒 

殺 

盗 

婬 

妄 

觸 

八 

覆 


註 尼がしてはならぬ八つの戒律とその解説。「釈に曰く」として『首楞経』の説を引いている。

まず四棄として殺・盗・婬・妄の四つを挙げ、この四つを冒した者は教団よ自り追放とする。

次いで八棄として觸・八・覆・隨を挙げて、これも教団より追放とする。

このように教団より棄てられるので八棄戒という。四棄は周知の事と思われるが、八棄は知られる事が少ないので解説。

觸は比丘(男の修行者)に触れること。八は八事で、両手で比丘を捉えること。比丘の衣を引っ張る。比丘と同じ部屋に居る。比丘と共に座る。比丘と共に語る。比丘と共に歩く。比丘に寄りかかる。比丘と約束を交わす。覆は説法を聞く時に異論を述べること。随は教団内部で気ままに振舞うこと。全体的に比丘に対する戒より重くなっている。しかし、これはそれだけ男性側にとって心が惑わされることでもあり、いかに男性が弱いかの証しにもなるが、男性優位の仏教においてはそういう捉え方はせず、あくまで女性のほうから誘惑をし修行を乱すものとして多くの戒を課しているようである。

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https://note.com/11111hiromorinn/n/naa0cb79a786f


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