【諸乗法数】8-7

【諸乗法数】8-7

八自在我 

能以一身作多身 

能以塵身滿大千 

能以大身輕擧遠到 

現無量身常居一土 

諸根互用 

得一切法如無法想 

説一偈經無量劫 

身如虛空存没隨宜


註 八神変・八変化ともいい、釋迦の身が八つに変化すること。『涅槃経』の常楽我浄の「我」の徳が八種に渉ることをいう。

一身多身 一人で居ながら多数に分身する。

塵身満大千 一塵の身でありながら三千大千世界に遍満する。

大身軽挙遠到 大きな身を持ちながら軽く身を浮かせ遠方に至る。

常居一土 常に一所に居ながら三千大千世界の至る所の衆生のことが解る。

諸根互用 一根で六根を兼ねることが出来る。

得一切法如無量想 自在の身であるために一切の法を理解する。

説一偈経無量劫 説いた経偈は無量の劫を経ても不滅である。

身如虚空存没随宜 虚空に遍満して一切を知る。

以上をそれぞれ一多自在・小大自在・輕重自在・色心自在・六根自在・得法自在・説法自在・令見自在ともいう。

北本『涅槃経』巻二十三に見える。

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