【諸乗法数】8-1

【諸乗法数】8-1

八解脱 

大集(經)

註 解脱に至る禅定の八段階。八種の定の力によって貪著の心を捨てること。八背捨ともいう。

一の有色観解脱は不浄観を行って貪が無くなった境地。

二の無色観解脱は更に不浄観を行って貪が全く起こらない境地。

三の浄解脱観は清浄な物を見ても心が動かない境地。

四の空無辺処観は物質に対する思いを超越して空無辺処に至った境地。これ以下は無識界に存在する天。

五の識無辺処解脱は空無辺処を超越して識無辺処に至った境地。

六の無所有処解脱は識無辺処を超えて無所有処に至った境地。

七の非相非非相解脱は無所有処を超えて非相非非相処に至った境地。

八の相受滅定解脱は非相非非相処を超えて滅尽定に至った境地。

下の文は八解脱の大意を解説した物。

『大集経』とあるが『大因経』(『中阿含経』巻二十四所収の大因品)の誤り。


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