【諸乗法数】6-25

【諸乗法数】6-25

六成熟 

信 

聞 

時 

主 

處 


註 六種成熟ともいい、経典の冒頭の「如是我聞」(にょぜがもん。訓読すると「かくのごとくわれきく」)を解説したもの。

信 教えの内容、則ち如是。

聞 聞いた人物(我)、例えば阿難や舎利弗。

時 釋迦がどこにいた時のことか。

主 釋迦本人。

處 法を説いた場所。例えば『阿弥陀経』では舎衛国。

衆 釋迦の説法を聞いた人々。『阿弥陀経』では比丘衆千二百五十人(この後の代表的な人物)を列記してある。

詳しくは『華厳経疏』に解説がある。


[参考]

『阿弥陀経』の冒頭部分(訓読)に次のようにある。

是の如く、我聞く。

一時、仏、舎衛国の祇樹給孤独園に在して、大比丘衆千二百五十人と倶なりき。

皆是れ大阿羅漢にして衆に知識せられたり。

長老舎利弗、摩訶目犍連、摩訶迦葉、摩訶迦旃延、摩訶倶絺羅、離婆多、周利槃陀伽、難陀、阿難陀、羅睺羅、憍梵波提、賓頭盧頗羅堕、迦留陀夷、摩訶劫賓那、薄拘羅、阿㝹楼駄、是の如き等の諸の大弟子。並に諸の菩薩摩訶薩あり、文殊師利法王子、阿逸多菩薩、乾陀訶提菩薩、常精進菩薩、是の如き等の諸の大菩薩、及び釈提桓因等の無量の諸天大衆と倶なりき。

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