【諸乗法数】6-16

【諸乗法数】6-16

六根功德 

首稜(正しくは楞。嚴經)


眼根 八百

耳  千二百

鼻根 八百

舌  千二百 功德

身  八百

意  千二百


註 六根は五感に意識を加えたもの。その六根が清浄ならば得られる功徳の数を示す。計算方法は四方掛ける三世、更にそれを倍数してゆく等など煩雑なもの。

『修羅尼経』の四経では、三世(過去・現在・未来)を四方(東・西・南・北)に関わり、それを重ねて十二の数を用いるとされている。 1 を 10 に変更し、それを 10 と 12 に積み上げ、次に 120 から 10 を 100 に変更し、それを積み上げて 1200 とする。一切衆生の根塵を覆い、絡み合って諸相・世界を形成する六徳は相互に関連しあっているが、その束縛される境地の量は三界四方を超えることはない。しかし、六つの感覚器は機能の違いから見ると長所と短所が全く異なるため、目、鼻、体の三つの感覚器には八百しか功徳がないが、耳、舌、意(心)の三つの感覚には1200の功徳がある。

目は前と左と右しか見ることができず、合わせて800の功徳しかない。

耳は十方向を聴き、音の動きを追うことができる。近くと遠くの違いはあるが、静かに耳を傾けることができれば、耳は十方向を聞くことができるので1200の功徳がある。

鼻は匂いを嗅いだり、息を吸ったり吐いたりするときに香りを嗅いだりすることができるが、それ以外の機能はなく、800の功徳しかない。

舌は世界と世界を超えてあらゆる法を広めることができる。言葉の量には限りがあるが、味の功罪、話すことの徳を比べて、舌は千1200の功徳を得ることができる。

身体は、物と結合しているときは感じ、触ることができ、苦しみや幸福の状態を知ることができ、物から離れると意識がなくなるので800の功徳しかない。

心は沈黙しており、世俗の法も超世の法もすべて容認され、心には1200の功徳が満ちている。

なお、「どっこいしょ」は宗教登山の折の掛け声「ろっこんしょうじょう」が転訛したものといわれる。

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