封面について2
封面について 2
書名に篆書を用いる封面を探した。『四書字引捷径』(ししょじびきしょうけい)は左版にして中央に篆書の書名。この文字の大きさが最大。左右は著者と本屋だが、隷書を使っている。書体にヒエラルキーを感じるのはこんな事例の場合である。
文字のサイズにも差がつけられている。そこに何の意識も働かなかったとは考えにくい。意識してこのように作ったに違いないのである。
この著者の蜂城先生は古屋氏。書家として名のあった人物である。書体やサイズについて何も関与しなかったとは考えにくい。 つづく(東隅書生識)
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