【諸乗法数】5-59

【諸乗法数】5-59

神五通 

足不履地 

知人心命 

回眼千里

呼名即至

石壁無碍


註 佛の持っている、いわゆる神通力のこと。

足は地を踏まない(地上の虫を害さぬため爲)。

人の心や運命を知る。

千里の先も見通す(過去未来も含む)。

御名を唱えれば立ち所に至る。

石壁等も障碍とはならない。


神通力を持っていても、妖術使いのように常にこれを行使して何かをするということは佛はしない。また、その人の運命や行く末、どういう死に方をするかを知っていても、それを占い師や予言者のように教えることはしない。

邪教といわれるものには、教祖や指導者がこれらの力を備えていると言ったり、悪霊退散悪魔祓いの祈祷をするからと金品を寄進させたり、生命の危険がある荒行(中には拷問のようなものも)をさせるなど、社会問題になる事例もたびたび起きている。しかし、少なくとも佛教では釈迦は一切神通力も魔力も使わず、どこまでも生身の人として生き、入滅した。運命も生死もどうすることもできないと悟ったのであり、釈迦にできないことを遠く及ばない者ができるものではないし、よしんば神通力を持つ異能の人がいたとしても、人の運命に立ち入って必ず幸福にするからといって何かを要求するのは、間違いなくまがいものである。

過去の出来事

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