【諸乗法数】

【諸乗法数】5-57

慈五利 

刀不傷 

毒不害 

火不燒 

水不没 

嗔惡見喜


註 正しくは慈悲五利。慈悲心の五つの功徳。刃物でも傷つかず、毒にも害されず、火にも焼けず、水にも溺れず、嗔悪されても喜びを見る。『檀特羅経』(東晉の曇無蘭訳)に見える。また、多くの宗派で唱えられている『妙法蓮華経』普門品第二十五の偈文の

或値怨賊繞 各執刀加害

わくちおんぞくにょう かくしゅうとうかがい

念彼観音力 咸即起慈心

ねんびかんのんりき げんそくきじしん

或遭王難苦 臨刑欲寿終

わくそうおうなんく りんぎょうよくじゅじゅう

念彼観音力 刀尋段段壊  

ねんびかんのんりき とうじんだんだんえね

或囚禁枷鎖 手足被柱械

わくしゅうきんかさ しゅそくひちゅうかい

念彼観音力 釈然得解脱

ねんびかんのんりき しゃくねんとくげだつ

呪詛諸毒薬 所欲害身者

しゅうそしょどくやく しょよくがい

念彼観音力 還著於本人

ねんびかんのんりき げんじゃくおほんにん

或遇悪羅刹 毒龍諸鬼等

わくぐうあくらせつ どくりゅうしょきとう

念彼観音力 時悉不敢害

ねんびかんのんりき じしっぷかんがい

若悪獣圍繞 利牙爪可怖

にゃくあくじゅういにょう りげそうかー

念彼観音力 疾走無邊方

ねんびかんのんりき しっそうむへんぽう

玩蛇及蝮蠍 気毒煙火燃

がんじゃぎゅうふっかつ けどくえんかねん

念彼観音力  尋聲自回去

ねんびかんのんりき じんじょうじえこ

雲雷鼓掣電 降雹澍大雨

うんらいくせいでん ごうばくじゅだいう

念彼観音力 応時得消散

ねんびかんのんりき おうじとくしょうさん

衆生被困厄 無量苦逼身

しゅじょうひこんにゃく むりょうくひっしん

観音妙智力 能救世間苦

かんのんみょうちりき のうくせけんく

具足神通力 廣修智方便

ぐそくじんづうりき こうしゅちほうべん

十方諸国土 無刹不現身

じっぽうしょこくど むせっぷげんしん

種種諸悪趣 地獄鬼畜生

しゅじゅしょあくしゅ じごくきちくしょう

生老病死苦 以漸悉令滅

しょうろうびょうしく いぜんしつりょうめつ

真観清浄観 廣大智慧観

しんかんしょうじょうかん こうだいちえかん

悲観及慈観 常願常瞻仰

ひかんぎゅうじかん じょうがんじょうせんごう

無垢清浄光 慧日破諸闇

むくしょうじょうこう えにちはしょあん

能伏災風火 普明照世間

のうぶくさいふうか ふみょうしょうせけん

悲體戒雷震 慈意妙大雲

ひたいかいらいしん じいみょうだいうん

澍甘露法雨 滅除煩悩焔

じゅかんろほうう めつじょぼんのうえん

諍訟経官処 怖畏軍陣中

じょうしょうきょうかんじょ ふいぐんちゅう

念彼観音力 衆怨悉退散

ねんびかんのんりき しゅうおんしったいさん 

以上の部分も同じ趣旨である。

過去の出来事

過去の本日の朝廷や江戸幕府の人事一覧、その他の出来事を紹介します。ほかに昔に関する雑記など。