1945年8月14日

1945年8月14日　昭和20年

【内　閣】

総理　鈴木貫太郎／外務　東郷茂徳／内務　安倍源基／大蔵　広瀬豊作／陸軍　阿南惟幾／海軍　米内光政／司法　松阪広政／文部　太田耕造／農商　石黒忠篤／軍需　豊田貞次郎／運輸　小日山直登／大東亜　東郷茂徳（外相兼任）／厚生　岡田忠彦／国務　桜井兵五郎／国務　左近司政三・国務（情報局総裁）・下村宏・安井藤治／内閣書記官長　迫水久常／法制局長官　村瀬直養

【宮中主要官】

内大臣　木戸幸一／宮内大臣　石渡荘太郎／枢密院議長　平沼騏一郎／枢密院副議長　清水澄

【軍部高官】

［陸　軍］

陸軍次官　富永恭次／軍務局長　吉積正雄／参謀総長　梅津美治郎／参謀次長　河辺虎四郎／教育総監　土肥原賢二

［海　軍］

海軍次官　多田武雄／軍令部総長　豊田副武

【植民地高官】

朝鮮総督　阿部信行／台湾総督　安藤利吉／関東長官　山田乙三／樺太庁長官　大津敏男／南洋庁長官　細菅戊子郎

【東京都長官】

西尾壽造

【首　長】

大阪府知事　新居善太郎／大阪市長　坂間棟治／京都府知事　三好重夫／京都市長　篠原英太郎／北海道庁長官　熊谷憲一／青森県知事　金井元／岩手県知事　宮田為益／秋田県知事　久安博忠／宮城県知事　生悦住求馬／山形県知事　 篠山千之／福島県知事　石井政一／茨城県知事　橋本政実 ／栃木県知事　相馬敏夫／群馬県知事　高橋敏雄／千葉県知事　 斎藤亮／埼玉県知事　福本柳一 ／神奈川県知事　藤原孝夫／山梨県知事　谷川昇／新潟県知事　畠田昌福／富山県知事　岡本茂／石川県知事　平井章／福井県知事　宮田笑内／長野県知事　大坪保雄／静岡県知事　 菊池盛登／愛知県知事　古井喜實／岐阜県知事　沖野悟／滋賀県知事　稲田周一／奈良県知事　小田成就／三重県知事　清水重夫／和歌山県知事　小林千秋／兵庫県知事　持永義夫／岡山県知事　小泉梧郎／広島県知事　高野源進／山口県知事　上田誠一／鳥取県知事　高橋庸弥／島根県知事　山田武雄／香川県知事　田中省吾／徳島県知事　岡田包義／愛媛県知事　土肥米之／高知県知事　栗原美能留／福岡県知事　山田俊介 ／佐賀県知事　宮崎謙太／長崎県知事　永野若松／大分県知事　中村元治／宮崎県知事　安中忠雄 ／熊本県知事　曽我梶松／鹿児島県知事　柘植文雄／沖縄県知事　(不在)

政府内の混乱に対処する為、御前会議でポツダム宣言受諾を再確認し、無条件降伏を決定し、連合国へ回答。終戦の詔書発布。昭和天皇、戦争終結の詔書を録音。

ソ中友好同盟条約調印（モスクワ）。

第8回大阪大空襲。1トン爆弾が国鉄京橋駅に命中し、駅に避難していた200名以上が死亡（京橋駅空襲）。

日本海軍の伊373潜水艦が、東シナ海で米潜水艦の攻撃を受け沈没。

葛根廟事件。満州国興安総省葛根廟で日本人避難民をソ連軍が襲撃し、1000名以上を虐殺。

「中ソ友好条約」調印。

［第２１爆撃機集団任務要約］

任務番号第３２５号

　日時 １９４５年８月１４日

　目標 光海軍工廠( 90.32 - 671 )

　参加部隊 第５８爆撃団

　出撃機数 １６７機

　第一目標爆撃機数 ９４．０１％　（第一目標１５７機　臨機目標４機）

　投下弾種類、設定 Ｍ－６４　５００ポンド通常爆弾：1/100遅動頭部、未遅動尾部信管装着

　投下弾トン数 第一目標：８８５トン　

　臨機目標：２８．５トン

　第一目標投弾時刻 １４日１３時１７分－１４時１８分

　攻撃高度 １５８００－１７７００フィート

　目標上空天候 雲量０－４

　損失機数 ０

　任務要約 攻撃写真は、目標の大破壊を示した。目標に投下された３５４０発の爆弾のうち２２７３発がアーミングポイントの１０００フィート内に着弾した。６機が爆撃しなかった。全機目視爆撃。高射砲は重口径で貧弱から強烈で不正確、７機のB２９を損傷させた。敵機は目撃されなかった。２０機のB２９が硫黄島に着陸した。

　平均爆弾搭載量：１２５１３トン　平均燃料残量：７３６ガロン

任務番号第３２６号

　日時 １９４５年８月１４日

　目標 大阪造兵廠( 90.25 - 382 )

　参加部隊 第７３爆撃団

　出撃機数 １６１機

　第一目標爆撃機数 ９０．０６％　（第一目標１４５機　臨機目標２機）

　投下弾種類、設定 1/40秒遅動頭部、遅動尾部信管装着Ｍ－６５　１０００ポンド通常爆弾、M－６６　２０００ポンド通常爆弾

　投下弾トン数 第一目標：７０６．５トン　

　臨機目標：１０トン

　第一目標投弾時刻 １４日１３時１６分－１４時０１分

　攻撃高度 ２２１００－２５１００フィート

　目標上空天候 雲量０－５

　損失機数 ０

　任務要約 ３６機から撮られた攻撃写真は、目標への６５０発の命中をともなう優ぐれた結果を提示した。投下された８４３発の爆弾のうち２１６発がアーミングポイントの１０００フィート内に着弾した。１４機が爆撃しなかった。全機目視爆撃。高射砲は重口径で貧弱かつやや正確、連続的に発射された。対空砲火は２６機のB２９を損傷させた。敵機は目撃がされなかった。P－５１とP－４７が護衛に付いた。４機のB２９が硫黄島に着陸した。

　平均爆弾搭載量：１０９２４トン　平均燃料残量：９５４ガロン

任務番号第３２７号

　日時 １９４５年８月１４日

　目標 麻里布鉄道操車場( 90.30 - 2202 )

　参加部隊 第３１３爆撃団

　出撃機数 １１５機

　第一目標爆撃機数 ９３．９１％　（第一目標１０８機　臨機目標２機）

　投下弾種類、設定 Ｍ－６４　５００ポンド通常爆弾：1/10秒遅動頭部、1/100秒遅動尾部信管装着

　投下弾トン数 第一目標：７０９．８トン　

　臨機目標：１２．７トン

　第一目標投弾時刻 １４日１１時５５分－１２時１９分

　攻撃高度 １５８００－１８５００フィート

　目標上空天候 雲量０－５

　損失機数 ０

　任務要約 攻撃写真は、目標への多数の命中をともなう優ぐれた結果を提示した。全機が目視で爆撃した。５機が爆撃しなかった。P－３８とP－４７が掩護に付いた。高射砲は重口径で貧弱かつやや正確、連続的に発射された。１４０機のB２９が硫黄島に、１機が沖縄に着陸した。

　平均爆弾搭載量：１４３７０トン　平均燃料残量：５９６ガロン

任務番号第３２８号

　日時 １９４５年８月１４－１５日

　目標 日本石油土崎精油所 ( 90.6 - 1066 )

　参加部隊 第３１５爆撃団

　出撃機数 １４１機

　第一目標爆撃機数 ９３．６１％　（１３２機）

　投下弾種類、設定 尾部未遅動信管装着：Ｍ－３０　１００ポンド爆弾、Ｍ－５７　２５０ポンド通常爆弾

　投下弾トン数 第一目標：９５３．９トン　

　臨機目標：３．２トン

　第一目標投弾時刻 １４日２３時４８分－１５日２時３９分

　攻撃高度 １０２００－１１８００フィート

　目標上空天候 雲量０－５

　損失機数 ０

　任務要約 結果はみられなかった。９機が爆撃失敗。２機だけが目視で爆撃した。敵機は目撃されなかった。攻撃は行わなかった。重口径の貧弱かつ不正確な高射砲は目標上空で遭遇した。１３機のB２９が硫黄島に着陸。

　平均爆弾搭載量：１５３３８トン　平均燃料残量：１３４５ガロン

任務番号第３２９号

　日時 １９４５年８月１４－１５日

　目標 熊谷都市地域( 90.13 )

　参加部隊 第３１３、第３１４爆撃団

　出撃機数 ９３機

　第一目標爆撃機数 ８７．０９％　（８１機）

　投下弾種類、設定 Ｍ－１７，M－１９　５００ポンド焼夷集束弾：目標上空５０００フィートで散　開

　M－４７　１００ポンド焼夷爆弾：即発弾頭信管装着

　Ｍ－５６　４０００ポンド爆弾：頭部近接信管、尾部未遅動信管装着

　投下弾トン数 ５９３．４トン

　第一目標投弾時刻 １５日０時２３分－１時３９分

　攻撃高度 １４０００－１９０００フィート

　目標上空天候 雲量０－５

　損失機数 ０

　任務要約 結果は、１５０００フィートにまで焼煙が達っし、優ぐれているとはみられなかった。８機が爆撃失敗。１９機が目視、６２機がレーダーで爆撃した。敵機５機が目撃されたが、攻撃は行わなかった。重口径、軽口径の貧弱かつ不正確な高射砲は第一目標上空で遭遇した。５機のB２９が硫黄島に着陸。

　平均爆弾搭載量：１４７１７トン　平均燃料残量：６１５ガロン

任務番号第３３０号

　日時 １９４５年８月１４－１５日

　目標 伊勢崎都市地域( 90.13 )

　参加部隊 第７３、第３１３爆撃団

　出撃機数 ９３機

　第一目標爆撃機数 ９２．４７％（第一目標に８６機、臨機目標に２機）

　投下弾種類、設定 M－１９　５００ポンド焼夷集束弾：目標上空５０００フィートで散開

　M－４７　１００ポンド焼夷爆弾：即発弾頭信管装着

　投下弾トン数 第一目標に６１４．１トン、臨機目標に１１トン

　第一目標投弾時刻 １５日０時０８分－２時１５分

　攻撃高度 １５４５０－１８２００フィート

　目標上空天候 雲量７－１０

　損失機数 ０

　任務要約 報じられた結果は優ぐれているとはみなされなかった。５機が爆撃失敗。１７機が目視、６９機がレーダーで爆撃。高射砲は重口径と高射機関砲で貧弱かつ不正確。敵機４機が目撃されたが、攻撃は行わなかった。６機のB２９が硫黄島に着陸。

　平均爆弾搭載量：１４９２４トン　平均燃料残量：６４８ガロン

任務番号第３３１号

　日時 １９４５年８月１４－１５日

　目標 七尾、下関（西）、宮津、浜田

　参加部隊 第３１４爆撃団

　出撃機数 ３９機

　第一目標爆撃機数 ８８．２５％（３５機）

　投下弾種類、設定 各種設定の１０００ポンド、２０００ポンド機雷

　投下弾トン数 ２２３．５トン

　第一目標投弾時刻 １４日２３時４２分－１５日０２時０８分

　攻撃高度 ８０００－１２８００フィート

　目標上空天候 雲量０－６

　損失機数 ０

　任務要約 本任務に於て３４５発の機雷が有効に動作したと思われる。４機が投弾失敗。現認された敵機４２機が９攻撃を実施、２機のＢ２９を損傷させた。下関で遭遇した大口径と中口径の高射砲は、貧弱から並み程度で不正確。３０－７５基のサーチライトがあった。Miyazuruｎでは大口径と中口径の高射砲は貧弱から並み程度で正確から不正確。１０－２０基のサーチライトが報じられた。

　機雷の平均搭載量は１２９５５トン。燃料の平均残余は９２７ガロン。

　１機のＢ２９が硫黄島に着陸した。