1945年8月1日

1945年8月1日　昭和20年

【内　閣】

総理　鈴木貫太郎／外務　東郷茂徳／内務　安倍源基／大蔵　広瀬豊作／陸軍　阿南惟幾／海軍　米内光政／司法　松阪広政／文部　太田耕造／農商　石黒忠篤／軍需　豊田貞次郎／運輸　小日山直登／大東亜　東郷茂徳（外相兼任）／厚生　岡田忠彦／国務　桜井兵五郎／国務　左近司政三・国務（情報局総裁）・下村宏・安井藤治／内閣書記官長　迫水久常／法制局長官　村瀬直養

【宮中主要官】

内大臣　木戸幸一／宮内大臣　石渡荘太郎／枢密院議長　平沼騏一郎／枢密院副議長　清水澄

【軍部高官】

［陸　軍］

陸軍次官　富永恭次／軍務局長　吉積正雄／参謀総長　梅津美治郎／参謀次長　河辺虎四郎／教育総監　土肥原賢二

［海　軍］

海軍次官　多田武雄／軍令部総長　豊田副武

【植民地高官】

朝鮮総督　阿部信行／台湾総督　安藤利吉／関東長官　山田乙三／樺太庁長官　大津敏男／南洋庁長官　細菅戊子郎

【東京都長官】

西尾壽造

【首　長】

大阪府知事　新居善太郎／大阪市長　坂間棟治／京都府知事　三好重夫／京都市長　篠原英太郎／北海道庁長官　熊谷憲一／青森県知事　金井元／岩手県知事　宮田為益／秋田県知事　久安博忠／宮城県知事　生悦住求馬／山形県知事　 篠山千之／福島県知事　石井政一／茨城県知事　橋本政実 ／栃木県知事　相馬敏夫／群馬県知事　高橋敏雄／千葉県知事　 斎藤亮／埼玉県知事　福本柳一 ／神奈川県知事　藤原孝夫／山梨県知事　谷川昇／新潟県知事　畠田昌福／富山県知事　岡本茂／石川県知事　平井章／福井県知事　宮田笑内／長野県知事　大坪保雄／静岡県知事　 菊池盛登／愛知県知事　古井喜實／岐阜県知事　沖野悟／滋賀県知事　稲田周一／奈良県知事　小田成就／三重県知事　清水重夫／和歌山県知事　小林千秋／兵庫県知事　持永義夫／岡山県知事　小泉梧郎／広島県知事　高野源進／山口県知事　上田誠一／鳥取県知事　高橋庸弥／島根県知事　山田武雄／香川県知事　田中省吾／徳島県知事　岡田包義／愛媛県知事　土肥米之／高知県知事　栗原美能留／福岡県知事　山田俊介 ／佐賀県知事　宮崎謙太／長崎県知事　永野若松／大分県知事　中村元治／宮崎県知事　安中忠雄 ／熊本県知事　曽我梶松／鹿児島県知事　柘植文雄／沖縄県知事　(不在)

煙草配給、1日5本から3本に。

［第２１爆撃機集団任務要約］

　任務番号第３０５号

　日時 １９４５年８月１－２日

　目標 羅津、淸津、下関海峡（西）、浜田、境、米子、中海

　参加部隊 第３１３爆撃団

　出撃機数 ４３機

　第一目標爆撃機数 ８６．０４％（第一目標３７機、臨機目標５機）

　投下弾種類、設定 １０００ポンド、２０００ポンド機雷：各種設定

　投下弾トン数 第一目標２４１．５トン

　臨機目標３２トン

　第一目標投弾時刻 １日２３時５１分－２日１時２３分

　攻撃高度 ８０００－１２０００フィート

　目標上空天候 雲量：０－１０

　損失機数 ０

　任務概要 ５海域に投じられた機雷のうちただ１発が無効となったと思われた。全ての機雷はレーダーで投下された。１機が投弾不能。目撃された４機の敵機は攻撃してこなかった。高射砲は散発で不正確。合計１５から４０基のサーチライトが見られた。１７機が硫黄島に着陸した。

　平均爆弾搭載量：１３１５１ポンド

　平均燃料残量：８１６ガロン

任務番号第３０６号

　日時 １９４５年８月１－２日

　目標 八王子都市地域

　参加部隊 第５８爆撃団

　出撃機数 １８０機

　第一目標爆撃機数 ９３．８８％（第一目標１５９機、臨機目標３機）

　投下弾種類、設定 M17A1　５００ポンド焼夷集束弾：目標上空５０００フィートで散開

　M47A2　１００ポンド焼夷爆弾：瞬発頭部信管付

　投下弾トン数 １５９３．３トン

　第一目標投弾時刻 ２日０時４５分－２時２９分

　攻撃高度 １４８００－１６０００フィート

　目標上空天候 雲量０－８

　損失機数 １

　任務要約 結果は未観測から優秀と報じられた。後日の写真偵察は目標の８０％（１．２平方マイル）が破壊されたことを明らかにした。２つの番号を付けられた目標が被害をうけた。８機は爆撃不能。９７機が目視、７２機がレーダーで爆撃した。４０から５０機の敵機を目撃、６回攻撃をしてきた。Ｂ２９　１機が被害を受けた。高射砲は重口径と小口径、散発で不正確。対空砲火で１機が被害を受けた。レーダー妨害機２機とウｨンドラン機２機は出撃機数に含まれない。１２機が誘導先発機として行動した。損失機の原因は不明。３６機が硫黄島に着陸した。

　平均爆弾搭載量：１７８４０ポンド

　平均燃料残量：６２９ガロン

任務番号第３０７号

　日時 １９４５年８月１－２日

　目標 富山都市地域

　参加部隊 第７３爆撃団

　出撃機数 １８２機

　第一目標爆撃機数 ９６．１１％　（第一目標１７３機、臨機目標１機）

　投下弾種類、設定 Ｍ１７Ａ１、目標上空５０００フィートで散開する設定のＭ１９　５００ポンド焼夷集束弾、Ｍ４７Ａ２　１００ポンド焼夷弾、即発信管付き黄燐爆弾

　投下弾トン数 第一目標に１４６５．５トン、臨機目標８トン

　第一目標投弾時刻 ２日００時３６分－２日０２時２７分

　攻撃高度 １２１００－１３６００フィート

　目標上空天候 雲量０

　損失機数 ０

　任務要約 偵察写真は市の９９．５％が破壊されたことを示した。目標番号９０．１１　６２５０ラミー紡績工場は破壊された。８機が爆撃に失敗。目標は５５機が目視したが１１８機は目視できなかった。敵機の抵抗は存在しないか弱い。敵機５機を目視したが、攻撃してこなかった。目標上空の重口径と中口径の高射砲は無から貧弱程度、目標上空の不正確な高射砲に１機が被弾。１２機が誘導先発機として行動した。ウインドラン機１機は総出撃機数に含まれていない。Ｂ２９　８機が硫黄島に着陸。

　平均爆弾搭載量：１６０９４トン

　平均燃料残量：７５７ガロン

任務番号第３０８号

　日時 １９４５年８月１－２日

　目標 名古屋市街地

　参加部隊 第３１３爆撃団

　出撃機数 １３６機

　第一目標爆撃機数 ９１．９１％（第一目標１２５機、臨機目標５機）

　投下弾種類、設定 M19　５００ポンド焼夷集束弾：目標上空５０００フィートで散開

　M47A2　１００ポンド黄燐焼夷弾：頭部瞬発信管付

　投下弾トン数 第一目標９２４．３トン

　臨機目標３６．６トン

　第一目標投弾時刻 １日２２時３５分－２３時５８分

　攻撃高度 １２１００－１３４００フィート

　目標上空天候 雲量：０－２

　損失機数 ０

　任務概要 乗員等によって爆撃結果は優秀と報じられた。炎は１００マイル離れて目撃され、巨大な温暖上昇気流は２５０００フィートに達した。偵察写真は市の６５．５％（１．３３平方マイル）が破壊されたことを示した。６機は投弾不能。５５機が目標を目視で、７０機がレーダーで爆撃した。敵機の抵抗は弱～並、非活動的。４０－５０機の敵戦闘機を目撃、延べ５回の攻撃を行った。富山の高射砲は中口径と小口径で、皆無から散発、不正確だった。目標上空では２発の地対空ロケット弾が報告された。ウインドラン機１機は出撃機数に入っていない。３８機が硫黄島に着陸した。

　平均爆弾搭載量：１５７９１ポンド

　平均燃料残量：５５８ガロン

任務番号第３０９号

　日時 １９４５年８月１－２日

　目標 水戸市街地

　参加部隊 第３１４爆撃団

　出撃機数 １６７機

　第一目標爆撃機数 ９５．８０％（第一目標１６０機、臨機目標１機）

　投下弾種類、設定 M19　５００ポンド焼夷集束弾：目標上空５０００フィートで散開

　M47　１００ポンド黄燐焼夷弾：弾頭部瞬発信管付

　投下弾トン数 第一目標１１４４．８トン

　臨機目標７．３トン

　第一目標投弾時刻 ２日０時４２分－２時１６分

　攻撃高度 １２０００－１５２００フィート

　目標上空天候 雲量：８－１０

　損失機数 ０

　任務概要 偵察写真は市の密集地の６５％（１．７平方マイル）が破壊されているのを示した。６機は投弾不能。５３機が目標を目で、１０７機がレーダーで爆撃した。２０－２５機の敵戦闘機が１回の攻撃を行った。高射砲は重口径と小口径で、散発から並、不正確。１１機が誘導機として行動した。レーダー対抗機は出撃機数に入っていない。６機が硫黄島に着陸した。

　平均爆弾搭載量：１５０７１ポンド

　平均燃料残量：７２４ガロン

任務番号第３１０号

　日時 １９４５年８月１－２日

　目標 川崎石油センター、三菱精油所(90.17 - 128, 127, 116)

　参加部隊 第３１５爆撃団

　出撃機数 １２８機

　第一目標爆撃機数 ９３．７５％（第一目標１２０機、臨機目標２機）

　投下弾種類、設定 M64　５００ポンド通常弾：頭部1/10秒遅動、尾部1/40遅動

　投下弾トン数 第一目標１０１７．３トン

　臨機目標２６トン

　第一目標投弾時刻 １日２２時１４分－２３時４６分

　攻撃高度 １６４００－１８６００フィート

　目標上空天候 雲量：０－１０

　損失機数 ０

　任務概要 偵察写真に示された任務番号２９８および３１０の結果は下記の通り。

　目標番号１１６三菱精油所：貯蔵タンク能力の４１％を破壊。

　目標番号１２７葉山石油センター：貯蔵タンク能力の４３％、中間タンク能力の３５％を破壊。

　目標番号１２８川崎石油センター：貯蔵タンク能力の３５％、中間タンク能力の１５％を破壊。

　６機は爆撃不能。高射砲は重口径、中口径で散発から強烈で正確。高射砲は２２機を撃破した。３０－３５機の敵機が９回攻撃してきた。戦果なし。ウインドラン機１機は上の出撃機数に含まれない。６機が目視で、１１４機がレーダーで投弾。７機が硫黄島に着陸した。

　平均爆弾搭載量：１８４１０ポンド

　平均燃料残量：１０３９ガロン