1945年4月30日

1945年4月30日　昭和20年

【内　閣】

総理　鈴木貫太郎／外務　東郷茂徳／内務　安倍源基／大蔵　広瀬豊作／陸軍　阿南惟幾／海軍　米内光政／司法　松阪広政／文部　太田耕造／農商　石黒忠篤／軍需　豊田貞次郎／運輸通信　小日山直登／大東亜　東郷茂徳（外相兼任）／厚生　岡田忠彦／国務　桜井兵五郎／国務　左近司政三・国務（情報局総裁）・下村宏・安井藤治／内閣書記官長　迫水久常／法制局長官　村瀬直養

【宮中主要官】

内大臣　木戸幸一／宮内大臣　松平恒雄／枢密院議長　平沼騏一郎／枢密院副議長　清水澄

【軍部高官】

［陸　軍］

陸軍次官　富永恭次／軍務局長　吉積正雄／参謀総長　梅津美治郎／参謀次長　河辺虎四郎／教育総監　土肥原賢二

［海　軍］

海軍次官　岡　敬純／軍令部総長　及川古志郎

【植民地高官】

朝鮮総督　阿部信行／台湾総督　安藤利吉／関東長官　山田乙三／樺太庁長官　大津敏男／南洋庁長官　細菅戊子郎

【東京都長官】

西尾壽造

【首　長】

大阪府知事　安井英二／大阪市長　坂間棟治／京都府知事　新居善太郎／京都市長　篠原英太郎／北海道庁長官　熊谷憲一／青森県知事　金井元／岩手県知事　宮田為益／秋田県知事　久安博忠／宮城県知事　丸山鶴吉／山形県知事　 篠山千之／福島県知事　石井政一／茨城県知事　橋本政実 ／栃木県知事　相馬敏夫／群馬県知事　高橋敏雄／千葉県知事　 斎藤亮／埼玉県知事　福本柳一 ／神奈川県知事　藤原孝夫／山梨県知事　谷川昇／新潟県知事　町村金五／富山県知事　岡本茂／石川県知事　平井章／福井県知事　宮田笑内／長野県知事　大坪保雄／静岡県知事　 菊池盛登／愛知県知事　小畑忠良／岐阜県知事　沖野悟／滋賀県知事　稲田周一／奈良県知事　小田成就／三重県知事　清水重夫／和歌山県知事　小林千秋／兵庫県知事　持永義夫／岡山県知事　小泉梧郎／広島県知事　大塚惟精／山口県知事　上田誠一／鳥取県知事　高橋庸弥／島根県知事　山田武雄／香川県知事　田中省吾／徳島県知事　野田清武／愛媛県知事　土肥米之／高知県知事　栗原美能留／福岡県知事　戸塚九一郎 ／佐賀県知事　宮崎謙太／長崎県知事　永野若松／大分県知事　中村元治／宮崎県知事　安中忠雄 ／熊本県知事　曽我梶松／鹿児島県知事　柘植文雄／沖縄県知事　島田叡

陸軍所属第19戦隊特攻出撃（日本本土近海・沖縄）。三式戦1機未帰還。

［大本営発表］

大本營發表（昭和二十年四月三十日十六時三十分）

一、沖繩本島南部地区の我部隊は四月十九日以降數次に亘る敵の攻撃に對し敵に若干の進出を許したるも、其の都度之に多大の損害を與へて撃摧引續き勇戰敢鬪中なり。敵上陸以來四月二十八日迄に同地区陸上に於て収めたる戰果中判明せる主なるもの次の如し

人員殺傷　　　　　約一八三〇〇人

戰車擱坐炎上　　　　　二九四輛

自動車破壊　　　　　　一〇二輛

各種火砲破壊　　　　　　六五門

二、我航空部隊は其の後引續き沖繩本島の敵飛行基地及本島周邊の敵艦船竝に機動部隊を攻撃中にして、特に四月二十七日以降連日猛攻を重ね敵に多大の損害を與へつつあり。我方の収めたる戰果中四月十八日以降現在迄に判明せるもの次の如し

撃　沈

戰艦若は巡洋艦　　　　　　一隻

巡洋艦　　　　　　　　　　四隻

驅逐艦　　　　　　　　　　二隻

油槽船　　　　　　　　　　一隻

艦種不詳（内二隻は航空母艦の算大なり）　　　十五隻

撃　破

特設航空母艦　　　　　　　一隻

戰　艦　　　　　　　　　　五隻

戰艦若は巡洋艦　　　　　　三隻

巡洋艦　　　　　　　　　　五隻

驅逐艦　　　　　　　　　　二隻

大型艦　　　　　　　　　　一隻

輸送船　　　　　　　　　　五隻

艦種不詳　　　　　　　　十六隻

炎上爆碎　　　　　　二十一箇所

右攻撃に参加せる航空部隊の大半は特別攻撃隊なり

三、我水上特別攻撃隊は四月十五日以降同二十七日に至る期間に於て沖繩本島周邊の敵艦船を挺身攻撃し次の戰果を得たり

　撃　沈

驅逐艦　　　　　　　　　　二隻

輸送船　　　　　　　　　　三隻

大型艦　　　　　　　　　　二隻

艦種不詳　　　　　　　　　一隻

撃　破

艦種不詳　　　　　　　　　三隻

四、神風特別攻撃隊は四月二十七日午前沖繩本島南方海面に於て北上中の敵輸送船團を攻撃し其の四隻を撃沈せり

五、我航空部隊は四月二十七日夜「アドミラルチー」在泊の敵艦船を攻撃し特設航空母艦一隻を撃沈せり

［第２１爆撃機集団任務要約］

任務番号第１２６号

日時１９４５年４月３０日

コードネームBlockhouse # 1

目標立川航空廠、浜松（第一目視目標）90.17-1404

浜松市（第一レーダー目標）

参加部隊第７３、３１３爆撃団

出撃機数１０６機

第一目標爆撃機数６５％（第一目標６９機　第二目標９機　臨機目標１４機）

第一目標投弾時刻３０日１０時２２分－１０時５４分

攻撃高度１７８００－２１５００フィート

目標上空天候雲量６－１０

損失機数０

任務要約爆撃結果は第一目視目標、第一レーダー目標を爆撃した第３１３爆撃団で未観測。第７３爆撃団６飛行隊のうち浜松を攻撃した４飛行隊で結果は充分。二つの重複炸裂分布は地域内に大火災を発生させた。Imperial

Government

Shopに数発着弾。敵戦闘機抵抗は９０機を確認、攻撃４６回。敵機１機撃墜、４機撃破。対空射撃は重口径、散発で不正確。１５機が硫黄島に着陸した。

平均爆弾搭載量：１１５９５ポンド

平均燃料残量：７３７ガロン

任務番号第１２７号

日時１９４５年４月３０日

コードネームCheckbook # 10

目標鹿屋飛行場　90.38-1378

参加部隊第３１４爆撃団

出撃機数１１機

第一目標爆撃機数１００％

第一目標投弾時刻３０日１０時４０分

攻撃高度１８２００フィート

目標上空天候雲量０

損失機数０

任務要約爆撃結果は未観測－充分。炸裂は２５００フィート幅で、エプロン、駐機場、西誘導路に着達。地域内に大火災を発生させた。Imperial

Government Shopに数発着弾。敵戦闘機抵抗は１５機を確認、攻撃３５回。敵機１機撃墜、２機撃破。対空射撃は、散発、並で不正確から正確。

平均爆弾搭載量：１１０７５ポンド

平均燃料残量：８４９ガロン

任務番号第１２８号

日時１９４５年４月３０日

コードネームFamish # 6

目標鹿屋東飛行場　 90.38-2516

参加部隊第３１４爆撃団

出撃機数１１機

第一目標爆撃機数９１％（１０機）

第一目標投弾時刻３０日１０時３８分

攻撃高度１７１００フィート

目標上空天候雲量０

損失機数０

任務要約爆撃結果は未観測－充分。２０００フィート幅の炸裂地域は飛行場西端をおおい、滑走路西端に着弾した。確認された１６機による敵戦闘機抵抗は、攻撃５０回。敵機撃墜２機、概ね撃墜１機、２機撃破。対空射撃は、散発、並で不正確から正確。

平均爆弾搭載量：１１８７７ポンド

平均燃料残量：７８１ガロン

任務番号第１２９号

日時１９４５年４月３０日

コードネームBarranca # 8

目標国分飛行場　 90.38-2520

参加部隊第３１４爆撃団

出撃機数１０機

第一目標爆撃機数５０％（５機）

第一目標投弾時刻３０日１０時４２分－１０時４４分

攻撃高度１７２００－１７０００フィート（ﾏﾏ）

目標上空天候雲量０

損失機数０

任務要約爆撃結果は充分－優。１５００フィート幅の炸裂地域は飛行場中央と二つの滑走路を横切って広がった。爆撃された第二目標は大分飛行場。敵戦闘機抵抗は激しい。－敵機５４機が６１回攻撃。敵機撃墜６機、概ね撃墜４機、９機撃破。対空射撃は重口径、散発で不正確。

平均爆弾搭載量：１０２７２ポンド

平均燃料残量：９６２ガロン

任務番号第１３０号

日時１９４５年４月３０日

コードネームCamlet # 3

目標大分飛行場　 90.33-1308

参加部隊第３１４爆撃団

出撃機数１１機

第一目標爆撃機数９１％（１０機）

第一目標投弾時刻３０日１０時１３分－１０時１４分

攻撃高度１７２７０－１７９００フィート

目標上空天候雲量９－１０

損失機数０

任務要約爆撃結果は不充分。炸裂面は１５００フィートX６５００フィート、飛行場北東端で切れた。中央と二つの滑走路を横切って広がった。敵戦闘機抵抗、対空射撃は皆無。

平均爆弾搭載量：１１６６３ポンド

平均燃料残量：９４８ガロン

任務番号第１３１号

日時１９４５年４月３０日

コードネームSkewer # 3

目標富高飛行場　 90.33-2536

参加部隊第３１４爆撃団

出撃機数１２機

第一目標爆撃機数９１．６３％（第一目標１１機 臨機目標１機）

第一目標投弾時刻３０日１０時１４分－１０時１５分

攻撃高度１６９００－１７５５０フィート

目標上空天候雲量０

損失機数０

任務要約爆撃結果は充分から優。弾着面は約２５００フィート幅で支援地区と飛行場で交差した。敵戦闘機抵抗、対空射撃は皆無。

平均爆弾搭載量：１０７００ポンド

平均燃料残量：６９８ガロン

任務番号第１３２号

日時１９４５年４月３０日

コードネームCockorow # 2

目標佐伯飛行場　 90.33-1306

参加部隊第３１４爆撃団

出撃機数１１機

第一目標爆撃機数１００％

第一目標投弾時刻３０日１０時１３分

攻撃高度１７１００－１７７００フィート

目標上空天候雲量７

損失機数０

任務要約爆撃結果は不充分。佐伯湾北水道でおそらく駆逐艦１隻が直撃弾を受け、駆逐艦かもしれないもう１隻は至近弾かもしかしたら命中弾を受けた。敵戦闘機抵抗は皆無。対空射撃は散発で不正確。

平均爆弾搭載量：１１７７０ポンド

平均燃料残量：９２４ガロン

［アメリカ陸軍航空軍戦闘日誌］

〇第２０空軍

Ｂ－２９　１２０機以上は大刀洗、鹿屋第二、国分、大分、富高、佐伯の飛行場と浜松市街を攻撃。

他のＢ－２９　２０機は代替目標、臨機目標を攻撃。超重爆は敵機１０機撃墜を主張。超長距離掩護を行うため第７戦闘機集団から派遣された戦闘機は合流に失敗。

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