【諸乗法数】2-17
【諸乗法数】2-17
果德 依果華藏世界 正果如來十身
註 果德とは、修行の結果得られる境地。依果は、佛に帰依し全てを佛に任せ切った結果得られる境地。この境地に至れば蓮華蔵世界に転生出来るとされる。本来の蓮華蔵世界は毘盧遮那佛のいます世界ではあるが、後には阿彌陀浄土等も指し浄土教へと発展する。正果は、修行の結果辿り着いた悟りの境地。依果が他力なのに対し、自力で佛果を得る事。この境地に至れば如来十身を得られるとする。如來十身は、『華厳経』相海品第三十四に見え、如来は時に応じて十の身を以って現れるとする。大疏は前出。『華厳経』の注釈書。
忍二 生忍 法忍
註 生忍は、耐怨害忍。修行者が世俗の衆生の理解を得られず迫害されるのを耐忍すること。法忍は、修行中に襲って来る飢渇寒熱や自然災害に耐忍すること。更に無生法忍を加え三忍とする。無生法忍は、意志を堅固にし揺らぐことなく修行に耐忍すること。
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