佛像圖彙576
【576】播州法華山(ばんしゅうほっけさん)
[通釈]
三十三所内観音変像
播州法華山
[解説]
西国二十六番札所一乗寺の本尊。天台宗法華山一乗寺は白鳳期に天竺より渡来した法道によって開かれたとの寺伝を持つ古刹。 本尊聖観音は銅製の白鳳仏といわれており秘仏となっている。国宝の聖徳太子及天台高僧像十幅や平安期の三重塔等文化財も多い。
御詠歌は
春は花夏は橘秋紅葉 何時も妙なる法の華山
ちなみに、播州は播磨(はりま)の国のことだが、「ばんしゅう」という読みは俗で、正しくは「はしゅう」と発音するという説がある。播の音は「ハ・バン」だが、播種(ハシュ)、播植(ハショク 播殖とも)、伝播(デンパ)といったように、ほとんどが「ハ」で発音する。よって、播州も「ハシュウ」とすべきだが、なぜか古来より読み癖として「バンシュウ」となっている。
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