佛像圖彙572

【572】和州岡寺(わしゅうおかでら) 


[通釈] 

三十三所内観音変像 

和州岡寺 


[解説] 

 西国三十三観音の内、特徴ある尊像。まず和州(大和。奈良県)の岡寺にある観音像。

  岡寺は西国七番札所 本尊の如意輪観音は日本最大の塑像。現在は後補の部分が多く二臂の座像だが元は半跏像。図は座像に改変される以前の姿を伝えている。 

 岡寺は明日香村にある真言宗豊山(ぶざん)派の寺。奈良時代前期に義淵僧正によって開かれたと伝えられる。この時、村民を悩ます毒龍を池に押し込め石で蓋をしたので、別名を龍蓋寺ともいう。 

西国七番札所 御詠歌 

 けさ見れば露岡寺の庭の苔 さながら瑠璃の光なりけり  

 画像は実物。重要文化財。銅造。31.2センチ。   

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