1945年4月17日

1945年4月17日　昭和20年

【内　閣】

総理　鈴木貫太郎／外務　東郷茂徳／内務　安倍源基／大蔵　広瀬豊作／陸軍　阿南惟幾／海軍　米内光政／司法　松阪広政／文部　太田耕造／農商　石黒忠篤／軍需　豊田貞次郎／運輸通信　小日山直登／大東亜　東郷茂徳（外相兼任）／厚生　岡田忠彦／国務　桜井兵五郎／国務　左近司政三・国務（情報局総裁）・下村宏・安井藤治／内閣書記官長　迫水久常／法制局長官　村瀬直養

【宮中主要官】

内大臣　木戸幸一／宮内大臣　松平恒雄／枢密院議長　平沼騏一郎／枢密院副議長　清水澄

【軍部高官】

［陸　軍］

陸軍次官　富永恭次／軍務局長　吉積正雄／参謀総長　梅津美治郎／参謀次長　河辺虎四郎／教育総監　土肥原賢二

［海　軍］

海軍次官　岡　敬純／軍令部総長　及川古志郎

【植民地高官】

朝鮮総督　阿部信行／台湾総督　安藤利吉／関東長官　山田乙三／樺太庁長官　大津敏男／南洋庁長官　細菅戊子郎

【東京都長官】

西尾壽造

【首　長】

大阪府知事　池田清／大阪市長　坂間棟治／京都府知事　安藤狂四郎／京都市長　篠原英太郎／北海道庁長官　坂千秋／青森県知事　大島弘夫／岩手県知事　鈴木脩蔵／秋田県知事　久安博忠／宮城県知事　内田信也／山形県知事　斎藤亮／福島県知事　石井政一／茨城県知事　古井喜実／栃木県知事　相馬敏夫／群馬県知事　石井英之助／千葉県知事　川村秀文／埼玉県知事　福本柳一／神奈川県知事　藤原孝夫／山梨県知事　多湖實夫／新潟県知事　町村金五／富山県知事　西村彰一／石川県知事　平井章／福井県知事　加藤初夫／長野県知事　大坪保雄／静岡県知事　今松治郎／愛知県知事　吉野信次／岐阜県知事　橋本政實／滋賀県知事　菊池盛登／奈良県知事　小田成就／三重県知事　 持永義夫／和歌山県知事　小林千秋／兵庫県知事　成田一郎／岡山県知事　小泉梧郎／広島県知事　松村光麿／山口県知事　上田誠一 ／鳥取県知事　武島一義／島根県知事　山田武雄香川県知事　小菅芳次／徳島県知事　野田清武／愛媛県知事　雪沢千代治／高知県知事　高橋三郎／福岡県知事　戸塚九一郎／佐賀県知事　田中省吾／長崎県知事　 田中重之／大分県知事　中村元治／宮崎県知事　宮崎謙太／熊本県知事　曽我梶松／鹿児島県知事　柴山博／沖縄県知事　島田叡

海軍所属第3御盾252・601部隊　第8銀河隊　第12大義隊特攻出撃（日本本土近海・沖縄）。機未帰還。

陸軍所属第62戦隊隊特攻出撃（日本本土近海・沖縄）。四式重2機未帰還。

１７日海軍４４機、陸軍２機の特攻により駆逐艦べナム損傷。

［米軍による爆撃］

目標：出水飛行場

参加部隊：第７３爆撃団

出撃機数：２２機

目標爆撃機数：９１％（第一目標２０機 臨機目標２機）

目標投弾時刻：１７日１４時２８分－１４時２９分

攻撃高度：１５０００－１６０００フィート

目標上空天候：晴、軽いもや、視距離１０－１２マイル

損失機数：０

２機がそれぞれパガン島と父島を爆撃した。日本側の航空抵抗は皆無。目標上空の対空射撃は皆無。目標への途中の対空射撃は、重口径、散発、不正確。

平均爆弾搭載量：８４８０ポンド

目標：太刀洗飛行場

参加部隊：第７３爆撃団

出撃機数：２１機

目標爆撃機数：１００％

目標投弾時刻：１７日１４時５１分－１５時００分

攻撃高度：１５０００－１６０００フィート

目標上空天候：晴、軽いもや、視距離１０－１２マイル

損失機数：０

日本側の航空抵抗は軽度－攻撃１５回。日本機撃墜１機、概ね撃墜６機、撃破２機。対空射撃は、重口径、散発、不正確。

平均爆弾搭載量：８５４４ポンド

目標：国分飛行場

参加部隊：第３１３爆撃団

出撃機数：２４機

目標爆撃機数：８３％（第一目標２０機、臨機目標１機）

目標投弾時刻：１７日１４時３０分－１４時３８分

攻撃高度：１７３００フィート

目標上空天候：晴、軽いもや、視距離１０－１２マイル

損失機数：０

３機が投弾不能。１機が宮崎飛行場を爆撃。日本側の航空抵抗は弱い－攻撃３回。日本機１機撃破。対空射撃は、重口径、散発、不正確。

平均爆弾搭載量：１３７８０ポンド

目標：鹿屋東飛行場

参加部隊：第３１３爆撃団

出撃機数：２１機

目標爆撃機数：９５％（第一目標２０機、臨機目標１機）

目標投弾時刻：１７日１４時４７分－１４時５０分

攻撃高度：１６０００－１７３００フィート

目標上空天候：晴、軽いもや、視距離１０－１２マイル

損失機数：０

１機が宮崎飛行場を爆撃。日本側の航空抵抗は皆無。対空射撃は、重口径、散発、不正確。

平均爆弾搭載量：１１７８０ポンド

目標：新田原飛行場

参加部隊：第３１４爆撃団

出撃機数：１０機

目標爆撃機数：７０％（７機）

目標投弾時刻：１７日１５時１０分

攻撃高度：１８０００－１８５００フィート

目標上空天候：晴、軽いもや、視距離１０－１２マイル

損失機数：０

３機が投弾不能。日本側の航空抵抗は皆無。対空射撃は、重口径、散発、不正確。

平均爆弾搭載量：５９５０ポンド

目標：鹿屋飛行場

参加部隊：第３１４爆撃団

出撃機数：３４機

目標爆撃機数：８８％（３０機）

目標投弾時刻：１７日１４時３８分－１４時４４分

攻撃高度：１８０００－１８５００フィート

目標上空天候：晴、軽いもや、視距離１０－１２マイル

損失機数：０

４機が投弾不能。日本側の航空抵抗は皆無。対空射撃は、重口径、散発、不正確。

平均爆弾搭載量：４８８８ポンド

［大本營發表］

（昭和二十年四月十七日十六時）

一、我航空部隊は沖繩本島守備部隊の勇戰敢鬪に呼應し引續き本島周邊の敵艦船並に機動部隊を攻撃中にして、特に四月十四日以降同十六日に至る期間に於ては右敵部隊に對し反覆猛攻を加へ甚大なる損害を與ふると共に本島北及中飛行場を急襲し三十二箇所を炎上爆破せしめ大混亂に陥れたり

本攻撃に於て我方の収めたる戰果中現在迄に判明せるもの次の如し

　　撃　沈　　戦艦　　　　二隻

　　　　　　　戦艦若は巡洋艦　　一隻

　　　　　　　大型艦（航空母艦の公算大）　　一隻

　　　　　　　巡洋艦　　　二隻

　　　　　　　駆逐艦　　　二隻

　　　　　　　艦種不詳（内一隻は航空母艦の公算大）　　八隻

　　撃　破　　大型艦（航空母艦の公算大）　　一隻

　　　　　　　輸送船　　　三隻

　　　　　　　艦種不詳　　八隻

右攻撃に参加せる航空母艦の大半は特別攻撃隊なり

二、我水上特別攻撃隊は四月十五日夜嘉手納沖の敵艦船を攻撃し、艦種不詳二隻を撃沈同一隻を撃破せり

［アメリカ陸軍航空軍戦闘日誌］

〇第２０空軍

Ｂ－２９約１２０機は大刀洗、国分、出水、新田原、鹿屋第二飛行場を爆撃。この日から５月１１日まで、第２１爆撃機集団は沖縄作戦支援にその戦闘努力の約７５パーセントを費やした。この間、Ｂ－２９はアメリカ海軍、海兵隊部隊に対しカミカゼを含む航空攻撃を発進させていた九州、四国の１７飛行場に対し２１００以上のソーティーを飛行した。

〇第７空軍

Ｐ－５１　１８機は硫黄島から２度出撃、二見港の船舶を攻撃。